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上手に恥をかけるスキル
2020年07月29日 [Default]
世間ではまだまだ何かとかまびすしい日々が続いてるようですが
てらこやはほぼ全員が元気に戻ってきてくれて
何かと不自由な中もこんがり日焼けしている子もたくさん(*^_^*)
元気にレッスンに励んでいます

てらこやは、毎年3月にクラス進級をしますが
今年はコロナ騒動もあり、
いきなり出鼻をくじかれた子も少なからずいました
でも、先月にはほぼ全員が元気に復帰してくれたので
新クラスにもみんなずいぶんなじんできました

クラス進級で、よくあるつまづきは
「自信喪失」
前のクラスでは、年齢的にも、技術的にもクラスの上の方にいて
(だから進級するのだから当たり前なんですが(^^;))
精神的に余裕があったのに
新しいクラスになって新しいことに出会い
「できないパニック」

客観的に見ていれば
新しいことに少々とまどうのは当たり前だし
レベルアップと言っても、少し踏ん張ればできるようになること
でも本人はそうは思わない!!

私達が大きくなる過程でも、今も昔も、これは同じだろうと思いますが

今のこどもは「恥をかくのが苦手」な子が多いように思います

兄弟も少なく、クラスも少人数で
自分が少し背伸びをして、集団に頑張ってくっついていく経験が不足しがち
これはいいことでもあるのですが
「自分に合わせてもらうのが当たり前」になってしまっているがゆえの弱点も・・・

一昔前の時代は、こどもが大勢いて
よくも悪くも1人1人にまで目が行き届かなかったですよね
なので、まずは「名前を覚えてもらって自分の存在を認めてもらう」には
自分からのアピールが必要でした
だから、注意をしてもらったり、時には叱られても
それはむしろ自分の存在を認めてもらえたようで、うれしかったりしたものです

でも、今の子は、単なる間違いの指摘を受けただけでも
「自分だけ注意をされた」と落ち込む子も・・・

昔のこどもと違って、否定されることが少ないので
ハイ!ハイ!と前に出てくるのですが
少し間違いを指摘されたり、失敗したりすると
いきなりしょげかえる(^^;)

昔のこどもにとっては恥というほどのものでもない
単なる間違いの指摘であっても
それが今のこどもには「恥をかいた」ことになるようです

でも、何をやってもお客さん扱いされるこども時代がいつまでも続くわけではないのです

新しいことに取り組んで、世界をどんどん広げていく過程では
何枚の壁にぶつかります
そのときに必要なのは
できない自分を笑い飛ばせるぐらいのタフさ
いわゆる「打たれ強さ」です

少しずつ上手に恥をかく経験を全くせずに大人になってしまったら
これはかなりしんどいです(>_<)

明るく楽しく恥をかいて
元気に新しいことに立ち向かっていくパワーをつけるには
バレエのレッスンは最適(*^_^*)

なぜなら個人レッスンではないし、
ある程度の得意不得意を、自分のこととしても経験でき
またそれを経験している他人の姿をみることもできるからです

「上手に恥をかいて、明るいたくましさを身につけてほしい」

そんな想いでこどもたちとレッスンを楽しんでいます


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