良い姿勢ってどんな姿勢でしょう?
お子さまにバレエを習わせたいとお考えのお母様からよくお聞きするのが、「姿勢をよくしたい」というお声です。そのようにおっしゃるお母様は、お子さまだけではなく、ご自分も姿勢が悪いと感じておられることが多いです。
では、「悪い姿勢」とは具体的にはどこがどう悪いのでしょう?
一番多いイメージとしてあがるのは「猫背」のようです。
確かに、イマドキの生活を送る私たちは、大人も子供もみんな猫背が多いです。もっと詳しく言うと、肩が前に入って胸が落ち込んで背中が丸くなっています。
では、そのような姿勢のお母さんやお子様に「姿勢を良くして!」と言ってみるとどうなるか・・・・・
だいだいの方が、胸とお尻を突き出したような格好になります。
そして「あ-しんど!」っておっしゃいます(笑)
これは、猫背よりはマシかもしれませんが、胸も苦しく、腰にも負担がかかって、長い間この姿勢をとり続けるのはムリです。
それに残念ながら、見た目にも美しいとはいいがたいです((+_+))
「猫背」も「胸とお尻を突き出したかっこうも」、お腹が抜けたままなのです。
お腹とは、ヨガで言われる「丹田」-おへその周りの奥深くのあたりです-のことで、お腹が抜けているとは、ここが脱力してボヨーンとなっている状態です。
正しい姿勢をとるには、この「丹田」にエネルギーがこもった状態にする必要があります。
骨盤をまっすぐにして、おへその周りを自分の背骨に向かって斜め上に引っ張り上げるようなイメージです。
言葉で説明すると、なかなかわかりにくくてもどかしいですが、
「バレエ てらこや」では、小さなお子さまのクラスで、まず最初に教えることがこれなのです。
みんなで床に座って足を前に投げ出します。いわゆる長座の姿勢です。
なにも言わずにこれだけやってもらうと、ほとんどのお子さまが、肩が前に入って猫背、そしてお腹が抜けているのでレオタードのお腹の部分がくしゃくしゃです。
ここで、お手本をみせながら、お尻の骨をゴリゴリと床に押し付けるようにして座りなおして、お腹の部分のレオタードのしわを伸ばすように声をかけると・・・・・あら不思議!!
肩が正しい位置に入って肩甲骨が下がり猫背がきちんと修正されます。
幼稚園の年少さんぐらいのお子さんでも、これをやるとほとんどのお子さんがすぐにわかってくれます。
ただし、これが身に付くには、何回も何回も同じことを繰り返し言い続けることが必要なのですが・・・・・(笑)
正しくバレエを習った人の姿勢がきれいに見えるのは、これが身についているからなのですね。
お子さまの姿勢は、お母様の姿勢に似てくるともいわれています。
元々の骨格が似ているうえに、身近なお手本になるのがお母様だからかもしれませんね。
正しい姿勢は、腰痛を防止し、ポッコリお腹や、垂れ尻防止にも効果的です(笑)
お子さまとご一緒に、お母様も、正しい姿勢にLet's try!!!(^^)!